窓からの侵入

窓から泥棒に侵入されたというお客様からの相談をいただいた。
犯人はガラス窓をこじ破って侵入し、出るときは玄関から出て行ったらしい。
お客様が家に帰ってきて玄関を開けようとしたところ逆に鍵がかかってしまったのでおかしいと判断したようである。

このお宅は防犯意識が低いというわけではなかった。
きちんど窓ガラスには防犯フィルムまで貼ってあったのだから。
それなのにこのような被害にあってしまって相当ショックを受けてしまったそうだ。

鍵屋としては防犯フィルムを貼るよりは防犯ガラスに交換するするほうをおすすめしている。今回の例のように、防犯フィルムは打ち破られてしまう可能性があるのだ。犯人もそのことを知っていたのだろう。

ガラス窓の防犯対策はサッシの構造に大きく関連していることである。できれば本格的に防犯対策をしようと思うのならガラスやサッシの施工に詳しい専門業者に依頼した方がいい。

また、防犯フィルムをはるよりは窓の上下にビスで留めた鍵式の補助錠を取り付けることをおすすめする。更に強固にするのであれば高強度の面格子を取り付けるのも効果的だろう。

泥棒の侵入に悩んでいるひと、防犯対策を徹底したい人などはぜひ参考にしていただきたい。

ランダムテンキー

ミワのランダムテンキーは10年ほど前の建物に使われていることが多いテンキー錠である。
マンションの共有玄関や店舗のドアなどに使われている事が多い。

このテンキー錠の調子が悪くなったということなので様子を伺ってきた。

この鍵はパネルカバーを開けて液晶表示のボタン部分をタッチするとバックライトが光る。
起動するたびにボタンの数字の位置がランダムに表示される。
決まった数字を押すと鍵が開く、という仕組みだ。
しかし、間違った数字を何回も押してしまうと数分間機械の動作が止まるという仕様になっている。

調子が悪いということだったので機械を調べたのだが、調べたところおかしなところは見当たらない。
おかしいなとおもってお客様に話を伺ってみる。話を聞いていくうちにトラブルの原因がわかった。
原因はお客様の視力低下にあったのだ。
最近視力が低下してきたとのことで昼間の明るい時間帯だとボタンが見えにくく、押し間違えてしまう。押し間違えが続くために機械の動作がストップしてしまっていたのだろう。

機械自体の性能は劣化してないことがわかったがこのままでは使いづらいということなので新しく数字が見えやすい電子錠に交換するということで対応させていただいた。

おすすめの鍵

鍵屋業界の中でも防犯性の高い鍵として有名なのがロイヤルガーディアンというものだ。
交換の際にこの鍵をおすすめしている業者も多い。

「防犯性の高い鍵に交換したい」という人には太鼓判をおしておすすめすることができる。
鍵や防犯のプロである業界の人間からも高い信頼を集めている高性能シリンダーである。
防犯に気を使っている芸能人や政治家なども自宅につけている鍵といわれている。

ロイヤルガーディアンに交換する場合にはまず錠前の型番を確認しよう。
錠前の種類によってはまれにロイヤルガーディアンをつけることができないものもある。
そして型番を確認したら電話で鍵屋に問い合わせをしてみよう。
鍵屋がきたら新しい鍵を取り付けしてくれる。交換作業は大体10~20分程度で終了する。休みの間や仕事が終わった後にでも業者に来てもらった鍵交換をしてもらうことができる。

また、取付箇所によっては対応不可能となることもある。補助錠で取り付けようと思っている人なども注意が必要である。

絶対に泥棒からの侵入を防ぎたいという人や周囲の治安が悪くて心配だという人はぜひともロイヤルガーディアンはおすすめである。

ピッキングが困難で破壊するのも時間がかかる。高性能の器具を使い時間をかければ破壊することはできるかもしれないが、そこまでするのは逆にリスクが高い。泥棒はロイヤルガーディアンのロゴを見ただけで逃げ出すだろう。

レバーハンドル錠

新日軽(現・LIXIL)の玄関ドア「コンポーレ」シリーズのレバーハンドル錠に対応した。
錠はアルファ社製のものが使用されたいた。

問題のレバーハンドル錠はハンドルが下に下がったまま戻らないという状態になっていた。
これでは通常通り使用することができない。鍵をかけることもできず、家を開けられなくて困っていたそうだ。
そういうわけで鍵を交換することになった。

このようなレバーハンドル錠のトラブルの原因となっていたのがケース内のスプリングの破断である。
もしこのまま放置しておいたとしたらドアが開かなくなっていた可能性もある。
また、トラブルの原因が鍵自体にあるわけではない。使用感に問題を感じたらすぐに鍵屋に相談することをおすすめする。

さて、新日軽のコンポーレシリーズでは一部で交換資材の手配ができなくなってきている。
生産中止となったカラーも多い。そして在庫がなくなり次第生産は中止するとのことである。

今回のようにレバーハンドル錠が壊れてしまうと部品が手に入らない可能性もあるのだ。
このような問題があるのでLIXILではぜひとも在庫がなくなった商品や新日軽時代の製品の代替品などを開発していただくか、なにか対策をとってほしいと常々考えているものである。